タッチングは日常生活で大活躍!
先日、高校3年の娘ノンとショッピングに出かけた時のとこです。
駅前の通りを歩いていると
「あ~、頭が痛い。ダメ・・・」と突然ノンが言いました。
どれどれと、額に手を当ててみましたが、特に熱はありません。
「どの辺が痛いの?」
「ここ」と左側の側頭部を手で押さえます。
ガンガンして辛いようです。
私は、ノンの頭の痛い部分に手を当てました。
ピタッと密着させて、そのまま20秒くらい。
すると、ノンが、
「どうしよう。やばいよ」とうろたえた様子。
「何が?」
「痛くなくなった。やばい!!」
ふふふふ、これぞ母の愛!
と、言いたいところですが、実はタッチングには痛みを鎮める作用があるのです。
みんな魔法の手を持っている。
今から30年以上昔、
ママの手は魔法の手~というCMがありましたね。
ママに限らず、実は私たちはみんな魔法の手を持っています。
ただ、その能力を知らず、使っていないだけ。
勿体ないですよ~~!!!
私は、アロマセラピストになって、お客様の体をトリートメントをするようになって、
「手には人を癒す力がある」ということを実感しました。
あの時の感動は忘れられません。
なぜタッチング(手当て)で痛みが和らぐのか?
人類最古の癒しといわれるタッチング。
痛い所に手を当てて、その痛みを取り除くことができます。
そんな馬鹿な~と思われる方もいらっしゃるでしょう。
気のせいでしょうとか。
が、しかし、タッチングの効能が医学的に証明されるようになり、医療や介護現場で積極的に取り入れるようになってきました。
理由は3つあります。
今日はその1つをお伝えします。
βエンドルフィンが分泌されて痛みが和らぐ。
タッチングを受けると、神経伝達物質の一つであるβエンドルフィンが脳内から分泌されます。
なんだか難しそうな専門用語が出てきました。
Bエンドルフィンには、なんとモルヒネの6.5倍の鎮痛作用があります!!
幸福感をもたらすことから「脳内麻薬」とも呼ばれています。
マラソンで長時間走っていると「ランナーズハイ」という気分が高揚してくる作用がありますが、これはβエンドルフィンが分泌されるためだという説もあります。
食欲、睡眠欲、性欲など、本能が満足すると分泌されることが分かっていましたが、タッチングすることで、このβエンドルフィンが分泌されるのです。
ヒトの体は不思議ですね。
ちなみに、自分の手ではだめなようです。
他人からのタッチング、信頼関係のある人だと、より多く分泌されます。
痛みは体のSOS。
私たちは、どこかが痛いとすぐに薬を飲んで、痛みを抑えようとします。
でも、痛みは体からのSOSのサイン。
何かしら異常があるから痛いのです。
「頭痛」の原因はたくさんあります。
痛みを抑えるのは対処療法。
頭痛がなくなるためのケアが必要です。
・運動不足やデスクワークなどによる血行不良
・ストレス性の冷え
・肩こり
・目の疲れ
・風邪の症状、高熱など
むやみに鎮静剤を飲むのは危険。
横になって休むことで、自然治癒力が働き、体調が良くなることもあります。
あなたの日常生活にタッチングを!!
あなたの家族や大切な人が、頭が痛いとか、気持ち悪いなどの症状で辛そうなとき。
痛みや不快を感じている部分に、あなたの手を当ててあげましょう。
ぴったりと密着させてくださいね。
背中なら優しく擦ってあげましょう。
相手の方は、痛みが和らぐはずです!
しばらくそのまま様子を見て、必要なら薬を飲んだり、病院へ行きましょう。
娘ノンは、すっかり頭痛が治まり、そのまま普通にショッピングを楽しみ、美味しいランチを食べることもできましたよ。